2020-05-14から1日間の記事一覧

幻の花 ~ 第二十四章 愛執小町

元慶元年(八七七年)正月、陽成天皇の母、高子は皇太夫人となり、中宮職となった。流石の小町も、在原業平と堂々と恋をし、清和天皇の女御になった高子に呆れ返っていたが、いざ新天皇の母になり、中宮になったと知ると、そのしたたかさに感心した。自分も…