元慶五年(八八一年)の正月は、昨年末の清和帝崩御により、何とも晴れ晴れしない年始となった。山科の小野の里の小町の屋敷も、召使の数が少なくなり、庭の雪かきもままならず、近づく人も減り、小町にはすることも無く、寂しく心細い日々の始まりとなった…
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