2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

波濤を越えて『応神天皇の巻』⑤

■ 宋及び呉との交流 応神二十五年(420年)三月、百済の直支王が逝去した。直支王は倭国に人質として送られ、その後、倭国の兵に伴われ帰国し、百済王に即位して、東晋から使持節、鎮東将軍、百済王に冊封され、東北に沙口城を築くなどして、頻繁に威嚇を…

波濤を越えて「応神天皇の巻」④

■新羅の内乱 応神二十年(415年)九月、後漢の霊帝の子孫と称する阿知使主が、その子、都加使主、並びに十七県の一族を率いて、燕国から百済を経由して、倭国に亡命して来た。阿知使主と最初に面会した葛城襲津彦は、大陸の変化に驚き、政庁に出勤し、先…

波濤を越えて「応神天皇の巻」③

■高句麗との拮抗 応神十二年(407年)二月、任那の五百城大王が薨御した。応神天皇は、その知らせを、仲津姫から聞いた。応神天皇が武内宿禰らと、最近、異国から様々な技術を身に着けた工匠などが倭国に帰化し、その縁者の渡来が増えた為、王族や倭人や…