2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

波濤を越えて『神功皇后の巻』②

■ 王位継承 神功元年(391年)十一月末、神功皇后は新羅遠征を終え、無事、任那から倭国に帰国し、筑紫、香椎の宮に凱旋し、侍女、但馬由良媛を連れ、宇美野での産休に入った。そして十二月十四日、目出たく太子を出産した。それから数日後、津守住吉と物…

波濤を越えて『神功皇后の巻』①

■ 新羅遠征 神功元年(391年)十月二日、即位式を完了させた神功皇后は、倭国軍の動員もすっかり整い、いよいよ願いを決行することに至った。香椎の宮に物部胆昨、大伴武持、紀角らを残し、神功皇后を乗せた新羅遠征軍は筑紫の港から船出して、先ずは松浦…

波濤を越えて『仲哀天皇の巻』③

■ 熊襲討伐とその結末 仲哀七年(388年)、筑紫の香椎宮を王都とした仲哀天皇は、岡県主、伊都県主ら筑紫の豪族らとの地盤固め行い、大和王朝と強調し、軍事力強化を図り、二年経過した仲哀九年(390年)九月五日、朝堂に重臣たちを集め、熊襲討伐を話…