貞観十年(八六八年)桜の咲く三月、深雪山に隠れ住んでいた傷心の小野小町は、体調も万全では無いが回復し、秘かに在原業平と会った。そして都に残して行く母と姉のことを業平に依頼し、こっそりと出羽の国へ出かけた。父、良実の墓参りが主目的であった。…
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